お役立ちコラム

ガス給湯器の特徴と選び方

最も一般的に利用されているのが、ガスを熱源とする給湯器です。ガス給湯器には主に「従来型」と「エコジョーズ」の2種類があります。従来型のガス給湯器は、初期費用が比較的安く、シンプルな構造で故障も少ないという特徴があります。一方、エコジョーズは潜熱回収技術を採用しており、従来型に比べて約15％もガス代を節約できる高効率タイプです。ガス給湯器を選ぶ際のポイントを、以下で説明いたします。

給湯能力（号数）の選定

一般的な目安として、4～5人家族なら24号程度が適しています。家族構成やお湯の使用量に合わせた号数選びが重要です。

設置スペースの確認

屋外設置型か屋内設置型か、既存の給湯器と同じサイズで交換可能かを確認しましょう。

追い炊き機能の有無

お風呂の追い炊き機能が必要かどうかで、給湯器の種類や価格が変わります。冬場は特に、快適な入浴のために追い炊き機能の有無を検討しましょう。

省エネ性能

エコジョーズは初期費用は高めですが、ランニングコストを抑えられるため、長期的には経済的です。給湯器交換では、将来の光熱費も考慮した選択をおすすめいたします。

電気温水器とエコキュートの特徴

電気を熱源とする給湯設備としては、従来型の電気温水器と、最新技術を採用したエコキュートがあります。特にエコキュートは、注目を集めている給湯システムです。

エコキュートは空気中の熱を利用して水を温めるヒートポンプ技術を採用しており、使用する電力の約3倍のエネルギーを生み出せる高効率な設備です。深夜電力を活用することで、さらに電気代を抑えられます。給湯器交換を検討する際、特に電気代を節約したい方にはエコキュートがおすすめです。

ただし、エコキュートは比較的大きい設置スペースが必要なため、住宅環境に合わせた設置場所の確保が課題となる場合があります。また、初期費用もガス給湯器より高めですが、長期的に見ると光熱費の節約につながります。エコキュートを導入する際の検討ポイントには以下があります。

タンク容量の選択

家族人数や生活スタイルに合わせて、適切なタンク容量を選ぶことが重要です。一般的に2～3人なら370L、4～5人なら460Lが目安となります。

設置場所の確保

エコキュートはタンク部分とヒートポンプユニットのスペースが必要です。住宅事情に合わせて、十分な設置スペースがあるか確認しましょう。

深夜電力プランの活用

利用可能な電力会社の深夜電力プランに加入すると、さらに経済的なメリットが得られます。

石油給湯器とエコフィールの特徴

灯油を燃料とする石油給湯器は、寒冷地や都市ガスが供給されていない地域で多く利用されています。パワフルな給湯能力が特徴で、機種によってはシャワーやキッチンと同時使用も可能です。選ぶ際には、使用する灯油の量やタンクの容量、設置場所などを考慮しましょう。

エコフィールは、従来の石油給湯器に比べて排熱を再利用することで、エネルギー効率を高めた機種です。熱効率を高めて灯油の使用量を削減し、二酸化炭素の排出量を抑える、家計にも環境にも負担が少ない経済的な石油給湯器です。初期費用はやや高めですが、ランニングコストを抑えたい方におすすめです。

家族人数の増加・減少

お子様が生まれたり、二世帯同居になったりして使用人数が増えた場合、現在の号数ではお湯の供給量が不足しがちです。号数の大きい給湯器への交換がおすすめです。逆に、お子様の独立などで使用人数が減った場合は、号数を下げて光熱費を抑える選択肢も考えられます。

リフォームや暖房機器の導入

床暖房や浴室乾燥機を導入する際は、これらの暖房機器に対応した「給湯暖房熱源機」という種類のガス給湯器への交換が必要です。

働き方の変化

例えば、在宅勤務になり、昼間にもお湯を使う頻度が増えた場合は、省エネ性能の高い機種に交換することで、電気代やガス給湯器のランニングコストを大きく節約できる可能性があります。

給湯器交換の事前準備と確認事項

給湯器交換を成功させるためには、事前の準備と確認が欠かせません。まず、現在使用している給湯器の情報を把握しておきましょう。メーカー名、型番、設置年数、使用しているガスの種類（都市ガスかプロパンガスか）などの基本情報は、新しい給湯器を選ぶ際の重要な参考になります。

また、給水圧や水質も給湯器の選定に影響することがあります。特に古い住宅では、水圧が低い場合があり、それに対応した給湯器を選ぶ必要があります。さらに、設置場所の寸法も正確に測っておくことで、新しい給湯器が問題なく設置できるかを事前に確認できます。

現在の給湯器の不満点や改善したい点をリストアップしておくことも大切です。例えば、お湯の出が遅い、温度調節が難しい、追い炊き機能が欲しいなど、具体的な要望を整理して、新しい給湯器選びに役立てましょう。生活スタイルに合った機能を選ぶことで、満足度の高い給湯器交換が実現します。

配管の適合性

新しい給湯器を設置する際には、既存の配管との適合性を確認することが不可欠です。配管の種類やサイズが異なる場合、接続アダプターが必要になることがあります。また、配管の老朽化が進んでいる場合は、交換が必要になることもあります。

保証内容の確認

保証内容やアフターサービスについても確認が必要です。株式会社ほまれでは、『工事費コミコミ7年メーカー保証パック』をご用意しております。給湯器のメーカー保証期間は通常2～3年が一般的ですが、保証期間後に修理が必要になってしまったお客様の負担を、少しでも減らしたい、安心して給湯器をご使用いただきたいという考えから実現したサービスです。

給湯器本体費用

選ぶ機種によって大きく異なります。従来型に比べて高効率なエコジョーズは本体価格がやや高めですが、長期的な光熱費の節約につながります。

工事費用

新しい給湯器の設置にかかる費用です。配管工事や電気工事などが含まれます。

追加費用

古い給湯器の撤去・処分費用や、新規配管の延長費用など、状況に応じて発生することがあります。

給湯器の設置状況や機種によって費用は変動します。上記の内訳をチェックしつつ、不明点があれば業者に確認するようにしましょう。